世界一周旅行(2013) フランス メドックマラソン①
フランスにメドックマラソンという大会があります。
フランスボルドー地区のワイン産地をぐるっと回るフルマラソン大会です。
通常マラソン大会は「給水所」がありますが、この大会は何と「給ワイン所」があります。
実は世界一周を企画する前にメドックマラソンへの参加を決めていました。
ANAの特典航空券でパリ往復をしようと思っていましたが、なかなか空席が出ませんでした。
大会のスケジュールは決まっており、決められた日には現地入りしなければならない状況でした。
そうこうしているうちに、早期退職が決まり、世界一周を企画できることになりました。
せっかくなので、世界一周の旅程に組み込むことにしました。
西回りにすることにしたため、メドックマラソンを最初のほうに持ってくることにしました。
成田→パリ間のANA便はマイルアップグレードでファーストクラスに搭乗できました。その時の経緯は別の記事で紹介します。
大会会場となるメドック地区は、ボルドーから北に車で1時間ほどの場所になります。
パリまではANAで行き、パリーボルドー間はエールフランスの格安航空券をネットで予約してありました。
初めてエールフランスに搭乗しましたが、エコノミークラスにもかかわらず、かなり快適でした。
エールフランスはイメージでサービスが悪そうだと思っていたのですが、食わず嫌いの典型でしたね。
ヨーロッパの航空会社は、アメリカの航空会社に比べると格段にサービスレベルが高いと思います。
宿はマラソンのスタート地点に徒歩で行ける所を確保していました。
ボルドー到着が夕方だったので、すでにボルドーからの公共交通機関はありませんので、
この区間はタクシーを利用しました。
全くフランス語が話せないので、タクシードライバーとのやりとりに不安を持っていましたが、最近のフランス人はちゃんと英語を喋ってくれますね。数十年前にパリに行った時と大違いでした。
おかげで、若いタクシードライバーに道中の観光案内もしてもらえ、快適な1時間のタクシーの旅でした。
さすがにボルドーはワインの世界的な産地ですので、道中いやというほどぶどう畑を見ることができました。最初はたくさんのぶどう畑に興奮していたのですが、だんだんと慣れてきて、タクシーがメドック地区に到着する頃には、気分は落ち着いていました。
宿に着くと、マラソン参加の人達がすでにディナーの最中でした。
ホテルのスタッフの中で英語が話せるの人が限られるため、その人の手が空くまで少し待たされました。
でも、かなりの田舎であるメドックで英語が通じるのはありがたいです。
すんなりチェックインして、部屋に荷物を置いたらすぐにディナーに行きました。
ちゃんと席が確保されていて、メイン料理は肉と魚の2種類から選べました。いつものように妻と別々の料理を注文し、シェアしました。
フランスはどこに行っても食事ではずれを引いたことがないのですが、今回のホテルも美味しい食事でした。飲み物は別料金だったので、500mlのデカンタでハウスワインを注文しました。白と赤と1本ずつ注文したので、2人で1リットル飲んだことになります。
さすがはワインのメッカだけあって、ハウスワインの味も素晴らしかったです。
ハウスワインは割と飲みやすい若いワインでした。
次の日の朝、ナンバーカードを受け取りに村の体育館に行きました。
会場はすでにお祭り気分でした。
ヨーロッパ系の人が多かったですが、東洋系の人もけっこういました。
日本人も200名くらい参加していたみたいです。
ここでもちゃんと英語が通用したので、スムーズに手続きができました。
医師の診断書を提出するのですが、英語で作成してもらった診断書を提出しました。特に問題なく受理されました。日本語の診断書だとたぶんダメだったかもしれませんね。
一応ホームドクターに自筆のサイン(日本語フルネーム)と三文判の印鑑を押してもらいましたが、特に受付の人からは、何もコメントはありませんでした。
野外には巨大なワインのオブジェが飾られていました。
会場内の表記は、フランス語の他に、英語も併記されていることが多かったです。
全くフランス語ができない人にとっては、親切な表記ですね。数十年前のフランスだったら考えられないことですが、最近はグローバル化が進んで、事実上の世界共通語である英語をフランスも受け入れざるを得ないといったとこでしょうか。
夜は、宿のディナーを食べて、明日のレースに備えて早めに就寝しました。
(続く)