AmazonのFBA納品配送料無料キャンペーンの改悪について
Amazonで商品を販売する時には、2通りの方法があります。
① 注文が入ったら自分で梱包・発送する方法(自己発送)
② あらかじめ、Amazonの倉庫に納品しておいて、注文が入ったらAmazonが梱包・発送を代行してくれる方法(FBA)
②はいわゆる「フルフィルメント by Amazon (FBA)」という方法です。
FBAの定義はAmazonのウエブサイトには下記のように書かれています。
>フルフィルメント by Amazon(FBA)は、Amazonの世界屈指の配送システムを活用し、商品の保管から注文処理・出荷・配送・返品に関するカスタマーサービス>までを提供するだけでなく、Amazon.co.jpでの販売力を強化し、売上拡大を支援するサービスです。
もちろんAmazonがいろいろなサービスを提供してくれるので、その分手数料はお高くなっていますが、自分で作業することを考えるとかなり楽になります。
AmazonはこのFBAを広める目的で、キャンペーンを実施しています。
① 販売手数料割引キャンペーン
食品や消費財関連商品をFBAで販売すると、通常10%から20%の販売手数料率が一律7.5%に割引されます。
② Amazon倉庫までの納品運送料無料キャンペーン
商品をあらかじめAmazon倉庫に納品する際の送料が無料になるという、なんとも太っ腹なキャンペーンです。
いずれも、2017年12月31日(日)までとなっています。
私にとってメリットが大きかったのは、②の運送料無料キャンペーンでした。
沖縄から本土のAmazon倉庫までの送料は、まともに支払うと1箱1,200円~2,500円かかります。
これが無料になるのですから、とても助かりました。
スタート時のルールは
1.1回の納品で、小型・標準商品は10点以上、大型商品は1点以上であること
2.1回の納品で、最大5箱までしか送れない
というものでした。
2.については、途中で最大20箱まで遅れるように改正されました。
この改正をうまく使い、1箱が12個入りのカップ麺を1箱1商品とし、1.のルールに従って1回あたり10箱から20箱納品していました。
カップ麺は購入価格が1個100円程度なので、1商品12個入りで1200円となります。
まともに送料を払うと、1箱1580円かかりますので、利益を出すには相当な高値で販売しなければなりません。
送料無料のキャンペーンのおかげで、1回あたりの送料が15,000円~30,000円節約できたことになります。
このキャンペーンを利用して、200箱以上販売をさせてもらいました。
そのうちAmazonが気づくだろうなと思っていましたが、案の定8月21日から1箱に小型・標準製品は10個以上入れないと無料にならないように改悪されてしまいました。
送料無料キャンペーンは、途中から積極的に宣伝しなくなり、6月くらいからは新規の利用を受け付けなくなってしまいました。すでに活用しているセラーは引き続き利用することができますが、いつ途中でキャンペーンが中止になるかドキドキしています。
プラットフォームを提供するほうは、自分の自由にルールを変更できます。プラットフォーム上で商売をさせていただいている身としては、ルールに立てつくことはできません。
今回は、しばらくの間でしたが、良い思いをさせてもらいました。
今後は、かさばる商品は送料無料キャンペーンの恩恵を受けることができなくなりました。
1箱に10個入れられるような小型の商品を見つけ出さなければなりません。
FBA販売のほうは、あくまでも実績つくりのためですので、もっと無在庫輸入の受注を増やす施策を行っていく必要があります。